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巡道車には一般的にトロリーが使われました。今ご覧になっている巡回車は、かつて監督責任者が線路の巡回や工事の監督に行く際に使われたものです。巡道車は線路の見回りをするための乗り物で、巡道車に乗って線路の安全を守るのが「保線係」です。保線係は毎朝、列車が発車する前に、二人一組で巡道車に乗り、「朝の巡回」を行います。そして、線路に障害物がないか、レールが変形していないか、踏切が正常に作動するかなどを確認します。また、壊れた枕木があれば交換します。線路の見回りが完了しなければ、列車は発車できません。また、崖崩れや倒木の処理や、線路のメンテナンスなどの仕事もあります。山の中は道が狭く、大型の重機が入れないため、多くの仕事は人の手で行わなければなりません。彼らが線路の安全を守っているからこそ、私たちは快適な林鉄の旅を楽しめるのです。