今ご覧になっている木造の建物は昔の奮起湖駅です。材質はヒノキでした。2004年に再建され、現在、保修区の事務所となっています。奮起湖駅は阿里山林鉄が必ず通る駅です。当初、列車は1日に7~8本運行していました。朝、嘉義を出発した列車が奮起湖に着くのは正午でした。奮起湖では水と石炭を補給するため、列車はしばらく停車しなければなりませんでした。ちょうど昼食の時間だったため、列車の周囲には食べ物を売る人たちが集まりました。最初は肉まんやお菓子などでしたが、のちに弁当が中心になり、「奮起湖弁当」として有名になりました。今では奮起湖駅の名物となっています。